馬場馬術と障害馬術にクロスカントリーを加えた3種目を同じ人馬のコンビで行い、合計減点の少なさを競う複合競技です。
3日間かけて行われるこの競技は人馬に総合的な能力が求められます。
クロスカントリーでは生垣や水濠などの自然を生かした障害物を飛越しながら長距離のコースを駆け抜けます。
総合馬術競技の主なルール
競技内容・日程
総合馬術競技はその名の通り、人馬の総合力が問われる競技です。
同じ人馬で馬場馬術、クロスカントリー(野外走行)、障害飛越の3種目をこなし、最終的な減点の少なさで順位が決定します。
多くの場合、3種目を3日間にわけて1日ずつ行ないます。
各競技を通じて、いかに騎乗者が馬を調教できているかを測る意味もあってか、馬場馬術を「調教審査」、野外走行を「耐久審査」、障害飛越を「余力審査」と呼んだりもします。
馬場馬術と障害飛越のルールは基本的に同様。
クロスカントリー(野外走行)では予め決められた障害物を順番に飛越していき、ゴールを目指します。
障害飛越では順番が決まっていますが、クロスカントリーではコースによって複数選択できる場合もあります。
障害物の数やコースの全長は障害飛越に比べて多く、競技レベルによってはゴールを切るだけでも大変な苦労がある過酷な競技ともいえます。
クロスカントリーの主な障害物
クロスカントリー(野外走行)で使用する障害物は、まるで自然の中を駆け抜けるような障害物になっている場合が多くあります。
よく使用されるのは「丸太」の障害。
その他に水濠、生け垣、急な坂道、幅が狭い障害など、障害飛越に比べてバリエーション豊かです。
クロスカントリーの減点
クロスカントリーの障害物は固定されているため落下することはありませんが、飛越拒否(反抗)や落馬、ゴールを切ったタイムに応じて減点対象となります。
落馬に関しては競技によって2回あるいは3回までOKという場合もあります。